会員の声

『新入門生(中国留学生)』

皆さん、こんにちは!
幼い頃は日本のアニメが大好きでした。アニメで使われている武器のおかげで、刀、剣道、居合道について知るようになりました。
ですから、高校生の時、住んでいた街で合気道や居合道を教えられている道場を偶然目にしました。その時から正式に居合道を練習し始めました。
大学卒業後、仕事などの理由で道場に行く時間がなく遠すぎて、しばらく中断していました。その後、留学のため日本に来ました。たまたまグーグルマップを開いて、居合道を検索したところ、遠くないところに道場があることに気づきました。そこで、私は冠翔流道場のメンバーになりました。

ここでは、皆さんが親切にしてくれています。これからも居合道を学び続けていきたいと思います。

『稽古は日常に活かせることが盛りだくさん (主婦)』

子どもが入園し、独り時間が確保できるようになった頃、運動不足解消に何か新しいことにチャレンジしてみたいと、以前から興味のあった居合の稽古ができる場所を探していました。何件か連絡をとってはみたものの、午前中の空き時間内という縛りで該当する場はなく、最後の望みで電話をしたのが、この冠翔流居合道場でした。電話対応してくださった宗家のお声から察するに、明るく、竹を割ったようなさっぱりスッキリされた方なのだろうと伺い知れ、迷う余地なく、即見学に行くことを決めました。

お会いしたら、お声のイメージ通りに清々しく、また、門下生の方々もとても親切に教えてくださいました。一番のネックであった稽古時間帯も、門下生に合わせて設定してくださっており、問題なく稽古に通えることとなりました。
現在、習い始めてから5年目を迎えました。
この道場では、居合だけでなく、吟詠、剣詩舞のお稽古もあり、発表会では、居合や剣詩舞を吟士の詩声に合わせて披露しています。これは、実はすごいことなのだと、後々気がつきました。テープから流れる吟詠ではなく、吟士さんの生詩声で舞うことができる、その贅沢さ。宗家を筆頭に、皆でひとつの舞台を創り上げているという一体感や面白さを体感できることに喜びを感じています。

そして毎年、新しい課題に取り組み、それを発表する場を設けてくださっていることで、身体だけでなく脳の老化防止にもずいぶんと役立っていると感じており、実際、ご高齢の門下生の方々も、実年齢より若々しい方ばかりなので、良い励みになっています。また、若い方のエネルギッシュな稽古、発表を傍でみることで、これもまた良い気をいただいています。
30年、40年と稽古を積み重ねてこられた先達のお姿をみると、武道や伝統芸能のお稽古を通して、また、門下生同士で切磋琢磨されてきたことで、宗家が掲げておられる「和の精神」を体現しておられることが容易に感じ取ることができます。

また、稽古を通して、日常に活かせるものがたくさんあることにも気がつきました。
当初の目的であった、運動不足解消はもちろんのこと、吟で発声練習をおこなうことで、健康維持、健康促進にもつながっています。
そして、居合や吟、剣詩舞すべてにおいて、姿勢を重要視されており、日常でも不必要に手を添えずに動くこと、腰を丸めないことなど、常々声をかけてくださいます。
また、視線は遠山をみるが如く、正中を意識しながらも全体を把握する視方も、ご指導してくださいます。

そして、稽古は、呼吸や意識、動作を合わせていく鍛錬にもなり、これは、日常での動禪意識を培うことにもなっていると感じています。
こうした稽古ができるだけでも、プラスなことばかりなのですが、道場の床はヒノキ板であり、通常のフローリングとはまったく異なり、胡坐をしても、寝転がっても、何とも言えず気持ちの良い床なのです。そして、神域といってもよいぐらいに、道場の空気感は清々しく澄んでおり、稽古後には汗もかき、スッキリと元気になって帰ることができます。

こらからも、自身の未開拓の可能性を見出すことにワクワクし、また、新たな門下生との交流も楽しみにしながら、稽古に励みたいと思います。